チョコレートは、ただ美味しいだけでなく、私たちの心に深く作用する食品です。
その二相性作用により、ストレスを感じたときにはリラックス効果をもたらし、集中力を必要とする場面では元気を引き出す力があります。
このようなチョコレートの心理的効果は、日常のさまざまな場面で活用できる可能性があります。
例えば、仕事中に少しだけチョコレートを食べることで作業効率を向上させたり、リラックスしたい夜に食べることでストレスを軽減することができるのです。
チョコレートの魅力は、単なる嗜好品の域を超え、私たちの心と体にポジティブな影響を与えるパワフルな食品であることが、今回の研究からも明らかになりました。
あなたも、チョコレートをコントロールしながら適量を食べることで、仕事の能率向上や心の健康を保つことに役立てて下さい。
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参考文献
チョコレートの喫食行動がもたらすチアップとリラックスの二相性作用の評価
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/advpub/0/advpub_TJSKE-D-22-00003/_pdf
元論文
The development of the attitudes to chocolate questionnaire
https://doi.org/10.1016/S0191-8869(97)00215-8
ライター
鎌田信也: 大学院では海洋物理を専攻し、その後プラントの基本設計、熱流動解析等に携わってきました。自然科学から工業、医療関係まで広くアンテナを張って身近で役に立つ情報を発信していきます。
編集者
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。