リントナー財務相が真顔で提案書の内容を考えているのならば、ショルツ政権に留まる理由はないからFDPの離婚は避けられない。ただし、仲の悪い夫婦でも双方が傷つく離婚を避け、生涯付き添っていく老夫婦も少なくない。だから、ショルツ首相、ハベック経済相との3者会談でリントナー財務相が再び妥協、譲歩の道を歩みだすかもしれない。その場合、FDPは次期総選挙でその代価を支払うことになるだろう。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年11月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。