一方、英語(120点満点)は、多くの受験生は60点から70点くらいのレンジでしのぎを削っています(ちなみに、大学受験時代、英語が苦手だった私は、120点中60点くらいしか取れませんでした)。そんな中、帰国生は120点中100点以上取れることも少なくありません。このシミュレーションでは100点としましょう。

そうすると、二次試験の合計は、英語100+国語60+数学0+社会60=220点。

これに共通テストの点数(二次試験の得点との加算時に110点満点に調整され、100.22点)を加算すると、合計320.22点になります。

合格最低点は、年によって変化しますが、たとえば、2022年度の文科一類(法学部進学コース)の場合、302.6点です。

さきほど計算した、数学0点の帰国生の点数(320.22点)は、この合格最低点を上回っています。つまり、数学で80点中0点であっても東大に合格できるという衝撃の結果になるのです。

このように、子どものうちに海外で数年間英語教育を受けるだけで、英語力が身につき、日本で大学受験をするにしても、大学がワンランクアップするという、非常にハイリターンな結果が得られる可能性があるのです。