さらにエギングでもヒットが続く。ボトムからエギをシャクり上げてステイさせた途端、トンッとサオ先を引っ張る分かりやすいアタリが出た。とっさに体が反応してサオを曲げると、アオリイカ特有のジェット噴射。秋らしい元気なアオリイカに笑みがこぼれる。
しっかり掛かっていたのを確認し、そっと抜き上げて御用だ。ヒットエギはヤマシタのエギ王LIVEの3号、レッドグレープだった。やはり活性が高いのか、手元にまで伝わってくる強いアタリと、アオリイカのジェット噴射がめちゃくちゃ気持ちいい。
エギングでの1匹目(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
さらにエギングで追加した私は、アジが流されてしまっていたヤエンのサオをチェック。するとあれ、イカが乗ってる?
1匹目と同様のパターンで、アオリイカがアジを手前に引っ張ってきているらしい。ヤエンを落としてテンションをぐーっとかけると、よし乗った。しかし想像以上に掛かりが浅かったのか、水面に出た瞬間にフッと外れてしまった。惜しい。
イカを驚かせないようにゆっくり寄せてくる(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
ヤエンは食い逃げ多発
ここからヤエンはなかなか難しい展開となってしまう。この後も何度かアオリイカのアタリがあるのだが、ヤエンを送り込んでもキャッチできない。間違いなくイカがアジを食っており、頭の一部がかじられているケースも多々あった。
そのおかげでアジを消費してしまい、サビキでアジを狙ってみるが回遊がないのか、アジの追加ができず万事休す。そこでサビキは諦めて、残ったアジでヤエンを頑張りつつ、エギングで狙うことを決断した。
アオリイカにかじられて無残な姿になったアジ(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)
少し時間が空いて、今度はエギングに反応がある。ボトムからシャクり上げたところで触りがあったものの乗らず。エギに興味は示しているはずと、再度ボトムからアクションを入れて長めにステイを取っていると、ラインに違和感が出た。ぎゅっと引っ張るようにアワせると、生命反応が伝わってくる。