そのため現在販売されているハイブリッド車の駆動用バッテリーは、もちろん各ユーザーの使い方にもよりますが「廃車まで無交換で大丈夫」というケースがほとんどであるほどの長寿命になっています。
補機用バッテリーについてはこちらで解説しています
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車のバッテリーの寿命は?何年で交換すべきか、寿命の見極め方・適切な時期を紹介
普通の使い方をする限りは「生涯無交換」でも大丈夫なはず
ネットで「ハイブリッド車 バッテリー 寿命」というようなキーワードで検索をかけると、「駆動用バッテリーの寿命は5年または10万km」としている記事が上位に表示されます。そのため「……ウチのハイブリッド車のバッテリーは大丈夫だろうか?」と不安になる人も多いと思いますが、5年または10万kmというのはあくまでも「メーカーの保証期間」です。
例えばトヨタのハイブリッド車の場合、メインバッテリー(駆動用バッテリー)の保証修理が受けられるのは「新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方まで」と公式サイトに明記されています。しかしこれは単なる保証期間の話でしかなく、実際は、100万km(地球25周分の距離)走れるかどうかはさておき、少なく見積もっても30万kmは普通に使えるだろうと考えられます。なぜならば、世の中にはすでに30万kmほど走行しているトヨタ「プリウス」やホンダ「アコード ハイブリッド」などのタクシー車両も数多く存在しているからです。
車の一般的な部品のメーカー保証は、たとえばトヨタの場合、3年または6万kmですが、エンジンやトランスミッションなどの重要部品は特別保証として5年または10万kmとなっています。ハイブリッドの駆動用バッテリーはエンジンと同じ保証期間です。エンジンの寿命が5年10万kmより長いのと同様に、ハイブリッドの駆動用バッテリーの寿命も保証期間より長いのです。