ベース部分の肉厚を薄くすることで細さを出しているわけではないため、振動による疲労感は通常のハーフワッフルタイプ同等で、コンパウンドの硬さもベーシック。少ない力でしっかり握ることができ、ワッフルのおかげで指も外れにくい。力を無駄にせず、腕上がりしにくい、モトクロスからエンデューロ、ツーリングまで性能を発揮するトータルバランスに優れたオールラウンドグリップなのです。
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また、バーエンド部分の形状にも秘密があります。通常、真円になっているバーエンド部分の出っ張りが、少し特殊な形状になっていて、ドアノブ握りをした時に手のひらが干渉しづらくなっているのです。
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根本、中心、バーエンド部に3本ワイヤリングのための切欠が作られています。しっかりワイヤリングを行うことで走行中のグリップの回転やねじれ、水の侵入によるグリップ抜けといったトラブルを防ぐことができます。
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また、ツバ部分をカットすることで全長を3.5mm短くすることができ、ミニモトなどに装着する際に便利です。
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オープンエンドとクローズドエンドの2種類がラインナップしているため、アルミハンドガードやバーエンドの装着にも対応。さらにオープンでも干渉してしまうようなハンドガードを使用したい場合には、バーエンド部分にカットしやすい溝が作ってあります。
ZETAグリップの新しいスタンダードとなる、このダートグリップ。これまでハーフワッフルタイプを使って太さを感じたことがあるというライダーは、ぜひ一度試してみてください。
text&photo RIDE-HUCK
RIDE-HUCK掲載日:2024年1月5日