オフロードバイクの中でも大切なパーツはいくつかありますが、その中でもグリップ、ステップ、シートは実際に身体が触れて操作する場所になるため特に重要なパーツと言えるでしょう。特にアクセルワークや手の疲労に直接深く関わってくるグリップは、硬さ/柔らかさ、太さ/細さ、形状によって特性が大きく変わってくるため、プロライダーの中にもこだわりを持っている人が多いパーツです。

オフロードバイクに用いられるグリップには様々な種類がありますが、一般的に細く硬いグリップほど握る手に力が入れやすく、きめ細やかなコントロールが可能となるため、モトクロスなど短時間のスピード競技で好まれる傾向があります。逆に太いグリップは表面を柔らかいゴムで覆われていることが多く、コントロール性が少し劣る代わりに振動を軽減し、疲れにくいため、クロスカントリーなど長時間に及ぶレースやツーリングで好まれます。

このように用途によってグリップの選び方は変わってくるのです。

ZETA
レースグリップ
¥2,640(税込)
種類:スタンダード、オープンエンド

例えばZETAのレースグリップはベース部分にアンチスリップダイヤモンドパターンを採用し、指が当たる部分にワッフル状の突起を作っています(ハーフワッフル)。この突起があることで手が疲れたりグリップが濡れて滑りやすくなっても指が外れにくくなっています。さらに、柔らかく衝撃吸収性の高いコンパウンドを握る部分に採用することで振動などによる疲労を軽減したり、バーエンドやドーナツのカラー部分に耐久性の高いコンパウンドを使用することでグリップ自体の寿命を延ばしています。

ZETA
ベースグリップ スリム
¥1,760(税込)
種類:クローズド、オープン

次にZETAのベースグリップです。こちらはフルダイヤと呼ばれる形状で、指が引っかかるワッフルがなく、細さに特化したグリップと言えます。そのため、少ない力でしっかり握ることができます。JNCCで活躍する馬場大貴選手をはじめ、モトクロス出身のライダーに好んで使われる傾向があります。