SNSを眺めていると、時に思わぬ生活の知恵が得られます。先日見かけたのは、食パンに関するライフハック技です。
なんでも、トーストする前に、食パンのフチに沿うよう四角形に切れ込みを入れておくと、パンの耳がいっそうザックザクの食感になるのだとか。果たして本当なのでしょうか?試してみました。
近隣のスーパーで食パンとマーガリンを購入し、早速調理開始。食パンは違いがわかりやすくなるように、厚みのある5枚切りのものを用意しました。
食パンのフチに沿って、包丁を入れていきます。この時、引いて切るよりも押すようにして切った方が、きれいに切れ込みを入れることができるので、料理の見た目も気にする方にはこの方法がおすすめです。
食パンの表面に薄くマーガリンを塗り広げたら、トースターで焼きます。今回は比較するため、切り込みを入れていないものと、切れ込みを入れた状態の2枚を同時に調理しました。
両面にじっくり熱を通し、取り出してみると……うーん、仕上がり自体はあまり大差ないようですが……本当にザクザク食感になっているのでしょうか?
まずは、通常のトーストから食べてみると……もちろん、こちらでも耳はそれなりにザクザク。はっきり言って申し分のない仕上がりであると感じます。
一方、切れ込みを入れたほうは……おぉ、言われてみればザクザク、カリカリ感が増したような。それでいて、内側もモチッとしていて、トーストとしての完成度がより高まったように感じました。
どうやら切れ込みを入れることによって、厚みのある耳にも効率的に熱が伝わり、同じ時間でもしっかりと焼くことが出来る、という仕組みであるもよう。たしかに、カフェメニューのトーストには切れ込みが入っていることがあり、これと同じ理由なのかもしれません。
パンの耳に沿うように包丁を入れるだけ、というたった一工程で、これだけ耳がザックザクになるのであれば、やってみる価値は十分にあると言えます。知らなかった方は、ぜひお試しあれ。
(山口弘剛)
提供元・おたくま経済新聞
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