7月に順天堂大学のイベントでお目にかかった、ゲームデザイナーの米光一成さんに、新著『人生が変わるゲームのつくりかた』をご恵投いただきました。末尾の「次に読んでほしい本」のコーナーで、私と小野卓也さんの共著『ボードゲームで社会が変わる』を挙げてくださっています。

そもそも同書の刊行後まもなく、米光さんにはサブスク番組の形で採り上げていただいたこともありました。改めて、御礼申し上げます。

お返しにご新著の紹介をと思うのですが、この『人生が変わるゲームのつくりかた』、なんといっても重要なのはゲーム開発のうち、試作品~テストプレイの段階について、その意義と哲学をはっきり書いてくださってること。

それは決して「プロのゲーム作家をめざす!」な人だけじゃなく、人生を生きてる全員に関係すると思うんすよ。実際、米光さんも手元のトランプなどを使って、読者自身が試して体験できる例を盛り込みつつ書かれています。

たとえば「新しいトランプ遊び、思いついたぞ!」として、家族や友達とやってみるのが、新作ゲームのテストプレイ。まぁ、ふつうは既存の遊び方に比べて、たいして面白くはないでしょう(笑)。でも、そうした「お試し遊び」を否定していたら、永遠に新しいゲームは出てきません。