古くはギリシャ神話や旧約聖書、また北欧神話や中国・周王朝時代の書物と、ワールドワイドに登場しているのが“巨人”だ。ジャイアント、ギガンテス、タイタンなどさまざまな呼び名で多くの神話や伝説、ファンタジーに欠かせない存在であることはご承知の通り。

 現代では、あくまでも空想上のものとされているが、興味深い点はほとんどの古代書物の中で巨人は人間と共生しており、決して隠れた存在ではなかったということだ。しかも、書によっては巨人が実際にいたと記述されているものもある。

 巨人のものとしか思えないような、超巨大で驚くべき足跡も世界のあちこちで発見されているのだ。今回は、そんな巨人実在説を裏付けるような古代関連書物、巨大足跡の画像をお届けしたい。

■The Book of Giants(巨人の本)

 1947年に死海のほとりワディ・クムランにある洞窟内で発見された、およそ1000にも及ぶ2000年ほど前の写本群(死海文書)の中のひとつ「The Book of Giants(巨人の本)」には、旧約聖書に登場する巨人ネフィリム(※)について詳細に書かれており 、実在したとされる記述が多く見られる。

巨人が人類と共生していたことを示す証拠!?足跡から古文書まで…
(画像=「死海文書」の一部 画像は「Wikipedia」より ,『TOCANA』より 引用)

 ある学者が数年かけてネフィリムの語源研究に取り組み、「背徳者」「(天から)落ちてきた者」などの意味があることを発表したが、彼らの名前と由来に関係なく、謎のネフィリムは遠い過去において地球に住んでいた巨大な存在として考えられていたようである。

(※)旧約聖書『創世記』第6章1~4節
地上に人が増え始め、娘たちが生まれると、神の子らは人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。こうして神の子らと人間の娘たちの間に生まれたのがネフィリムであった。彼らは大昔の名高い英雄たちであったという。ただし、同じく『ヨベル書』、『エノク書』では共食いを行ったとされる。