■ 「Temu」に直撃!

 Ninaさんの異議申し立てを「Temu」側が把握しているのでしょうか。「Temu」にメディア受付から今回の件についてメッセージを送ってみました。すると「Temu」の広報代理をしている会社の担当者から連絡が!

 担当者によると、今回の件について「Temu」のスポークスパーソンからコメントをあずかったとのこと。その日本語訳と英語(原文)を送ってくれました。コメントは以下の通り。

作品写真を海外ECに無断使用された作家が注意喚起 「異なる商品が届くので買わないで!」
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

ご連絡いただきありがとうございます。

本件については、お問い合わせを受けたのち、直ちに調査を開始し、すでに問題の商品リストを削除いたしました。

Temuはサードパーティの販売事業者が消費者に直接商品を提供するマーケットプレイスです。各リストは独立した販売事業者によって作成・管理されており、私たちは販売事業者に対し、販売予定市場における関連要件や基準を遵守することを義務付けています。

Temuでは権利侵害の報告を受けた際、直ちに各事案を調査し、商品リストや画像の削除から重大な違反の場合にはベンダーアカウントの停止まで、適切な対応を行います。販売事業者は、当社との取引を通じて継続的にプラットフォームからのガイダンスを受けています。その目的は、販売事業者が法的かつコンプライアンスに準拠した事業運営を行えるよう、知的財産権に対する深い敬意を養うためです。

私たちは事業開始以来、知的財産保護を最優先事項としており、ブランドや著作権所有者からのフィードバックに基づき、多額の投資と継続的な改善を行ってきました。昨年9月には、苦情窓口を通常の電子メールから、専用の知的財産保護ポータルへ移行しました。 このポータルにより、権利者はより簡単に事案を提出して追跡できるようになりました。

また、私たちはブランド保護センターを強化し、知的財産保護チームの拡充も行っています。現在、99%以上の削除通知を、業界平均よりも大幅に速い2営業日以内に解決しています。これらの強化された知的財産保護対策により、苦情件数は減少しています。

私たちはあらゆるセクターからのご意見を歓迎します。今後も問題を発見された場合は、ご連絡ください。適切に調査し、対応いたします。

* * * * *

 たしかにコメントの通り、無断で使用された写真は削除されていました。ただし、今回のようなことが起こらないために販売事業者にガイダンスを行っているそうですが、それが守られていないと言わざるを得ません。

 さらにブランド保護センターを強化、知的財産保護チームの拡充をしてすみやかに問題を解決し、苦情件数は減少しているとのことですが、本当なのでしょうか。今後もこのようなことが起こらないことを祈るばかりです。

<記事化協力>
Ninaさん(@ninaendlesseive)

(佐藤圭亮)

提供元・おたくま経済新聞

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