もちろん今回の研究だけでは、それぞれの因果関係を十分に証明することはできませんが、これらの推測や意見は、ある程度納得のいくものです。
一方で、社会的地位が低く、低賃金で働いているからこそ、将来を見据えてしっかりと節約している人もいます。
そのため、今回の研究結果を通して、自分のフードデリバリー利用率やそれに伴うデメリットについて改めて考えてみることは良いことかもしれません。
フードデリバリーは便利ですが、ついつい利用が多くなると、「収入が低いのに支出が増える」という悪循環に繋がり、健康も悪化する恐れがあります。
賃金が低い中でも労働者として毎日必死に働いている人たちは、特に注意すべき問題でしょう。
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参考文献
Social position linked to food delivery preferences in England
https://www.eurekalert.org/news-releases/1054832
元論文
Social inequalities in the use of online food delivery services and associations with weight status: cross-sectional analysis of survey and consumer data
https://bmjpublichealth.bmj.com/content/2/2/e000487
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部