裏金報道だけでなく、過去のモリカケ報道でも因果関係が整理されないまま政権糾弾の記事や番組が大量に投下され、増築に増築を重ねて迷路化した温泉旅館のように悪評だけが肥大化した。

たとえばGoogleで「森友問題とは」と検索を試みれば、「森友問題 わかりやすく」「森友問題 現在」「森友問題 どうなった」のほか、「加計学園問題 わかりやすく」などとサジェストが表示される。これまでの検索実績がサジェストに反映されるのだから、多くの人たちが森友問題と加計学園問題の本質ばかりか結末さえ理解できないままと言える。「嘘も百回言えば」悪評が肥大化するだけでなく、出来事の本質がどこかへ消え、怒りや妬みなど負の感情が世論として定着してしまうのだ。

いま何が起こっているか知るため、私たちは報道に頼らなくてはならない。だがマスコミが事実そのままを伝えず、出来事を歪曲して人々を扇動しようとしたとき、彼らの思惑を止めたり罰したりする仕組みが存在しない。権力を監視するのが報道だというが、第四の権力と呼ばれるマスコミは野放しなのだ。

以降、続きはnoteにて

編集部より:この記事は加藤文宏氏のnote 2024年10月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は加藤文宏氏のnoteをご覧ください。