転倒事故と医療費の密接な関係
高齢者の転倒による怪我は、決して軽症ではありません。骨の接合手術を要するような容態になることもあります。手術を経たとしても、その後には介護とリハビリが待っています。負傷した本人と家族にかかる精神的・肉体的・金銭的負担は決して小さくありません。
「この転倒事故に関連する医療費・治療費とご家族の介護負担を合わせたら、日本では年に約2兆円の費用が発生しています。転倒による負傷を減らすことは、こうした医療負担を削減するということなのです」
もちろん、この問題は日本だけでなく、アメリカでも同様の問題が発生しているといいます。
アメリカ大統領選挙で毎回のように争点になる議題が「医療保険」です。医療にかかる公的支援を手厚くするか、あるいは民間企業に任せるか……共和党と民主党の間には大きな隔たりがあります。
後編は、下村氏がころやわの開発に至る経緯を聞きます。
<参照>
株式会社Magic Shields
《全国初※》高齢者の骨折リスク減の骨折予防床「ころやわ®」"壁面施工"を、大阪府立砂川厚生福祉センター(7部屋)で実施しました。