幾年も時を積み重ね、重厚な雰囲気が漂うヴィンテージハウスに見える部屋……。と思いきや、実は新築。そんな驚きの物件がSNSで話題になりました。この味、いったいどうやって出しているのでしょうか?

 話題のポストをしたのは、住宅の完成予想図である「CGパース」の制作を中心に、ブログやSNSで家づくりに関する情報を発信しているKonstnar(コンストナー)さん。

 ポストの写真では、こげ茶色の渋い板張りが印象的なログハウスの室内に、いぶし銀の家具やシックな木製家具が置かれ、天井に吊されたランタン照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。重厚な数十年以上の時を重ねたヴィンテージ物件にしか見えませんが、実際には新築だというから驚きです。

「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 この物件は、Konstnarさんが役員を務める住宅会社・dwarf(ドワーフ)と、ログハウス販売を行うオルグラボ株式会社の設計施工によるコラボハウス。コンセプトは「大人の秘密基地」だといいます。

 「キャンプができるほど広大な庭に、サウナやシアタールームなど、ただ生活をするためだけの家ではなく、暮らしを楽しむためのエッセンスが多数散りばめられています」(Konstnarさん)

「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 Konstnarさんに提供いただいたログハウス内部の写真を見ると、ウッディーで落ち着いた内装に暖色系の照明が温もりを添えて、とてもリラックスできそうな雰囲気。豊かで薫り高い生活感に満ちた様子に、思わずうっとりしてしまいます。

「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)
「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 そして気になるのが、この年季感あふれる雰囲気を作り出す技術。新築と言うからには、使われている建材はすべて新品のはずですが、いったいどのようにしてこの味を作り出しているのでしょうか。

 「一般的にログハウスというと内装は全面木材の単調な空間になりがちですが、ここではレンガやモルタルなど様々な素材を組み合わせました。より本物のヴィンテージスタイルの空間に近づけるため、エイジング塗装という特殊な塗装仕上げを行っています」(Konstnarさん)

 こうした手法は、有名テーマパークなどでもよく使われているそう。吟味した素材選びと塗装の技術で、ここまでの空間を作り出すことができるのですね。

 Konstnarさんいわく、施工期間は約半年。そのスピードの速さにも驚きです。さらに気になるのは建築にかかった費用ですが、こちらについては「ぜひ、直接お問い合わせください」とのことでした。

 家主の方は家のウッドデッキで本格的なバーベキューを日常的に行うなど、生活をとても満喫されているとのこと。「以前住んでいた物件に比べて、暮らしの質が明らかに高まった」と喜んでいるそうです。

「ウソみたいだろ 新築なんだぜ、これで」風格漂うヴィンテージハウス風物件
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 この他にも、dwarf、オルグラボのサイトでは、さまざまなログハウスの物件写真が掲載されています。素敵な家を眺めながら、新しい暮らしに思いを馳せてみるのも良さそうですね。

<記事化協力>
Konstnarさん(@konstnar2011)

<参考>
dwarf 株式会社別所材木店

株式会社オルグラボ(BIGBOX新潟三条)

(天谷窓大)

提供元・おたくま経済新聞

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