「仕事が辛い」人にとって、仕事の開始を感じさせる日曜日の夕方や月曜日は非常に憂鬱になる時です。
これらは「ブルーマンデー症候群」や「サザエさん症候群」と呼ばれていますが、同様の感情は、新しい年の始まりである元旦にも襲ってくるかもしれません。
その時の強くて暗い感情は、私たちに一線を越えさせてしまいます。
韓国の釜山大学校(Pusan National University)に所属するワンヒ・リー氏ら研究チームは、26カ国から集めた170万件の自殺データを分析し、月曜日と元旦は自殺リスクが高くなると報告したのです。
研究の詳細は2024年9月5日付の学術誌『The BMJ』に掲載されました。
目次
- 新たな週と新たな年が始まる「月曜日」と「元旦」の憂鬱
- 自死リスクは「月曜日」と「元旦」に高まる
新たな週と新たな年が始まる「月曜日」と「元旦」の憂鬱
月曜日は新しい週の始まりですが、「仕事が辛い」と感じる人にとって、それは本当に憂鬱な時です。
「また上司に怒られる日々がやってくる」「また忙しくて残業ばかりの日々がやってくる」「これからもこの辛さがずっと続くのだろうか」などと考えてしまう人が少なくないのです。
イギリスの保険組織が実施した2023年の研究では、月曜日は他の曜日に比べて13%も心臓発作のリスクが高いと報告しています。
月曜日は憂鬱になりやすいだけでなく「心臓発作」も生じやすかった!
多くの人は、身体に負の影響を及ぼすほどの憂鬱を月曜日に感じているのです。
同様の憂鬱は、新たな年が始まる「元旦」にも生じるかもしれません。
一部の人々にとって元旦は、ワクワクする時ではなく、「新たな地獄の始まり」なのです。
だからこそ、そのようなタイミングで「もう終わりにしたい」という感情が高まり、一線を越えてしまうことがあります。