スペインサッカー連盟の元会長ルビアレス氏のことが先月日本でも取り上げられたのは、サッカー女子ワールドカップで優勝したスペイン代表チームの表彰式で選手のひとり(ジェニファー・エルモソ選手)にキスしたことで話題になったことだ。そのキスが双方の同意によるものか、強要されてのキスかということがスキャンダルになった。
しかし、キスが同意か強要かというのは彼を解任させるための口実に利用されたことでしかない。この問題が発生した根底には、ルビアレス氏の連盟での会長としての素業に周囲が納得せず、彼を辞めさせるための理由を探していた、というのが真相だ。それに丁度うまくキスの事件が起きて、彼を辞めさせたいと望んでいた連盟の関係者がそれを彼の不祥事として利用したまでのことだ。