防災対策に関する調査
被災した際に必要となる保存食や飲料水。
その保存食・飲料水にまつわるアンケートも行われました。
保存食・飲料水の準備状況
保存食・飲料水の準備をしているか、準備状況にまつわるアンケート結果がこちら。
「全く備えていない(15.2%)」「ほとんど備えていない(24.1%)」人は合わせて4割ほど。
防災への意識が高まっている一方で、保存食・飲料水を「十分に備えている」と、自信を持って言える人はわずか5%未満という結果でした。
また、保存食・飲料水の備えをしていない人を対象に、その理由を尋ねたところ、もっとも多かったのは「保管場所がない(29.7%)」といった物理的な理由でした。
「何を備えればいいのかわからない(23.6%)」という、保存食に対する知識不足によって備えていない人、使用するのかわからないのに購入して賞味期限がきれてしまうのが「もったいない(19.6%)」と回答した人も一定数いることが判明しました。
防災用保存食についてのアンケート
中部電力ミライズ株式会社は、防災用の保存食が浸透しない要因のひとつとして、保存食の味にネガティブなイメージがあることが理由かもしれないと推察。
そこで、防災用として思い浮かぶ保存食についてのアンケートも実施。
その結果は以下の通り。
「乾パン(31.3%)」がダントツ1位、2位以下はアウトドアや日常でも食べる機会が多い「カップ麺・乾麺(17.4%)」「レトルト食品(12.4%)」という結果となりました。
「乾パン」は他の保存食としても歴史があるので、他の保存食よりも認知度も高く、幅広い世代で保存食を連想させるようです。
昨今、防災用として様々な種類の保存食が販売されています。
実際に食したことがある人であれば、そのクオリティの高さを認識している人も多いと思います。
続いて、おいしそうだと思う防災用保存食についての結果も見ていきましょう。
1位は、カレー、スープ、おかゆ等の「レトルト食品(25.3%)」。
2位「カップ麺・乾麺(21.7%)」、3位「缶詰(7.6%)」と続きました。
被災経験者が語る“持っていて良かったもの、持っていれば良かったもの
被災経験がある人に対しての、「持っていてよかったもの」「持っていれば良かったと後悔したもの」についてアンケートを行いました。
食料や水、燃料、バッテリーなどの回答が目立ちました。
防災用品を備えるにあたり、参考にしてみてはいかがでしょうか。
「台風で家が停電したとき、懐中電灯を持っていて良かった」(三重県・28歳女性)
「携帯ラジオで情報を早く得られた。ただ、乾電池持ってなかったため、長い時間はラジオを使えなかった」(愛知県・69歳男性)
「食料と飲料水の備蓄は役立った」(山口県・44歳女性)
「備蓄食料は持っていれば良かった。役立ったのは懐中電灯、ラジオ、合羽など 」(長野県・48歳男性)
「飲料水。冬だからよかったものの夏の場合は死活問題」(兵庫県・45歳男性)
「食品のストックやトイレットペーパー等の紙類のストック」(神奈川県・37歳女性)
「水道が出なかったから、水を持っていれば良かった」(三重県・51歳女性)
「あって良かったのは、生理用品、飲料水、ウエットティッシュ。あれば良かったのは、ライト、食料、毛布」(佐賀県・25歳女性)
「携帯トイレを持っていればよかった。断水しており、外で用を足すしかなかったから」(山形県・34歳女性)
「トイレをしばらく使えるだけの水を持っておけばよかった」(静岡県・27歳男性)
「バッテリー、非常食、ホッカイロ」(福井県・29歳男性)
「スマホの充電器、モバイルバッテリー、飲み物」(富山県・51歳女性)
「モバイルバッテリーやカセットコンロ、クッキーなどの非常食は助かった」(岩手県・44歳男性)
「蓄電池を持っていたらよかったと思う」(滋賀県・27歳男性)
「普段使いようPC用UPS。 落雷停電でもデーター保存が出来た」(長野県・60歳男性)
「カセットコンロとボンベ。ガスが止まってもカップ麺などを食べられるから」(京都府・45歳男性)
「サンダル。持っていたが、自宅内で使うという発想がなかった。食器が落下して大量に割れ、真夜中だったので怪我が怖かった」(北海道・40歳男性)
「現金。停電でATMが使えなかったから」(宮城県・43歳女性)