もう少し付け足せば今でも建設業は日本でもカナダでも土曜日は普通に作業しています。これが週休3日になれば「格差が広がる」ということなのでしょう。休める人と休めない人が必ず生まれるのです。ある意味、別の意味での「格差是正」を英国労働党はどう取り組む気でしょうか?1日8時間労働を10時間にし週3日休むというのは計算上は可能なのですが、社会全体がそれに合わせた動きができるか、と言えばそう簡単でもないし、ワークシェアリングでこなせないことも多いのです。業種によっては24時間稼働しなくてはいけないものもあるし、緊急時対応はどの業種でも必要です。
労働者の権利を重視したい英国の実験は壮大なものになりそうです。英国という国はある意味、アメリカよりもフロンティア精神が旺盛なところがあり、大いなる議論を巻き起こすこともしばしばあります。近年ではEUからの離脱は正しかったのか、未だによくわかりません。週休3日はうらやましいし、私の生活がそうなれば全く違った人生のチャレンジをすることもできるかもしれません。まずは英国の実験をとくと眺めることにします。それが日本に導入されるかはまだはるか先の議論となりそうですが。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年9月13日の記事より転載させていただきました。