何故実務能力が求められるかといえば結局暫定的に過半数を確保したとしても安定過半数になるには政党間のゴリゴリした調整が必要であり、そのあたりの能力は理念ばかり述べる石破さんのようなタイプでは難しいのであります。

最後に株価や為替にはどう影響するかです。心理面からは「あちゃー」なのですが、成熟国日本において政治がどれだけ経済に影響を及ぼすのか不明であるし、当然ながら石破政権の短命説が今後囁かれるとすればばむしろ、自民党の刷新期待、更には5人衆のうち4人が当選したという強みはプラスだと考えています。企業業績と今回の選挙の結果は直ちに何かにつながることではないでしょう。先週、月曜日の株式市場は台風一過になると申し上げましたね。

為替は多少、乱れるかもしれません。東京市場が開ける前の現状は1円ほど円安です。あの民主党時代の70円台をご記憶の方もある通りなぜか「為替相場は立憲がお好き」なので今後、立憲強しとなれば円高にぶれる可能性もあり、方向感が定まりにくいかもしれません。

日本の選挙が終わればすぐにアメリカの大統領選挙が迫り目線は変わるので1週間もすれば「あぁ、日本も選挙あったねぇ」ぐらいのものではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年10月28日の記事より転載させていただきました。