ここでメディアでは「裏金問題」と言われている政治資金問題について、わざわざ自分から取り上げて選挙において有権者に意識させたのは、他でもない自民党石破茂執行部でした。

なので、メディアのアジェンダセッティングに乗っかった、報痴主義に流された発信をしていたということで、その末の結果については何ら擁護のしようもありません。そういう論調に阿った、迎合する態度が以下のような事態を生み、利用されてきたと言えます。

メディアにお灸を据える?我々は他の有益な知見を広めてきただろうか?

上掲の実態からは「メディアにお灸を据える」という声も出てきます。

それはそうでしょう。しかし…

ネット上ではSNS上のフォロワー数1桁のアカウントの変な発言をわざわざ発掘しては批判を加えるエンタメが行われていますが、これと性質において類似してるのが、メディアを通して聞こえてくるダメな人間のダメな発言や政策にツッコミを入れるエンタメです。

もちろん、それをゼロにしろとは言いませんが、そういう言説が著しく多い、というか、それによってインプレッションが稼げてしまっている現実から、そういう情報を中心に習い性のように追いかけている言論空間があります。