古くから語り継がれる人魚伝説には、どれも不吉なものが多い。特に西洋では、美しい人魚の歌声が船を難破させる伝説が有名で、ギリシア神話にも“海の魔物”として知られる伝説の半人半魚の生き物・セイレーンが登場する。人魚を空想の生き物とする一方で、何世紀にもわたって人魚の目撃談は尽きない。今回は語り継がれてきた人魚の目撃談5選を紹介しよう。
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■コロンブスがカリブ海で目撃した人魚
探検家クリストファー・コロンブスは人魚と遭遇したことでも有名。コロンブスはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島付近を航海中に、島の周りを泳ぐ3人の人魚を目撃したと航海日誌に記載している。コロンブスの記録によると、人魚たちは伝説で語られる美しい容姿ではなく、男と見間違えるほど屈強な体格だったとか。コロンブスがマナティーの群れを人魚と勘違いした説も浮上しているが、熟練の航海士がマナティーと女性を見間違えるのか疑問は残る……。