個人のある能力が生まれつき決定されるという事実は、一部の人々にとって不快に感じられるかもしれません。

しかし研究者たちは、生来の才能によって開かれる扉の数が違うという事実は受け入れる必要があると述べています。

生まれもっての才能を軽く扱い、育った環境や個人の努力を過度に重視することは、人間を不幸にするからです。

逆に自分が持っている才能を見極め、自分が最も得意とする分野で努力することができれば、よりよい生活を送れるでしょう。

なお男女で物体認識能力「o」を比較したところ、いくつかのジャンルでは経験の差によって違いが見られましたが、基礎となる「o」のレベルに差はないことが判明しています。

では最後に、物体認識能力「o」を判定する簡易なテストを受ける方法を紹介します。

自分のIQスコアを測定したことがある人は多くても「o」を測った人は少ないはずです。

物体認識能力「o」の簡易なテストは現在ネット上で公開されており、誰でも無料で行うことができます。

物体認識能力の簡易テスト(無料)を受ける方法

物体認識能力「o」をテストするには、こちらの『専用のページ』にアクセスする必要があります。

テストでは5種類の課題が与えられ、それぞれの課題ではまず「学習」すべき画像が表示され、次に「学習」した内容に一致する画像を選択します。

問題文は英語なので、下の解説を参考にして遊んでみてください。

1番目の課題では、正常な細胞とがん細胞の画像の例がいくつか提示され、次にがん細胞のみを選択するように求められる問題に移ります。

1番目は参考画像をもとに、正常な細胞とがん細胞をみわけるテストです
1番目は参考画像をもとに、正常な細胞とがん細胞をみわけるテストです / Credit:Isabel Gauthier

2番目の課題では、覚えておくべき3つの像が10秒間提示され、次に覚えた像と一致するものを選んでいきます。

2番目は3つの像を記憶して、続いて提示される画像の中に同じものがあるかを探します
2番目は3つの像を記憶して、続いて提示される画像の中に同じものがあるかを探します / Credit:Isabel Gauthier