本物か、偽物か? 専門家の間でも意見が分かれる
ペルー文化省の当局者を含む一部の専門家は、税関で押収された2体のミイラを基に、これらの小型のミイラは捏造されたものであると主張している。
ペルー法医学研究所の法医考古学者であるフラビオ・エストラーダ博士は、押収されたミイラを調査した結果、「地球上の動物の骨を、現代の合成接着剤で組み立てた、不気味な人形」であると結論づけた。
しかし、コロラド州の弁護士ジョシュ・マクダウェル氏は、「リマの空港でDHL(ドイツに本社を置く国際的な宅配便・貨物輸送会社)からペルー税関が押収した2体のミイラは、メキシコ議会で公開されたものとは似て非なるものである」と反論する。
マクダウェル氏によると、押収されたミイラは、アンデスの伝統的な衣装を模したミニチュアの服を着せられており、「ナスカのミイラ」ブームに便乗しようとした芸術家によって作られた、単なる模造品に過ぎないという。