受け手としてフレッシュな感覚で、新しい情報に接して自分のなかの仮説をどのぐらい作っていけるかですね。

佐久間さん自身の打率はどのくらい?

―――ご自身のなかの打率って大体どのくらいだと感じられていますか?

いやぁ、別にそんなに高くないと思いますけどね。

でも、良い仮説が作れて、ほぼ最初に「これでいけるだろうな」って踏んだものに関してはそれなりに結果が出ているとは思いますが……でもそういうのってすぐ廃れるからなあ。

―――僕は何が当たるかって本当に分からないなって思っていて、外さないための作戦を先に考えることもあるんですけど、佐久間さんは、その辺についてはどう考えますか。

その場所にないものを作れば当たったときは大きいなと思うんで、つくるなら「ないもの」にしようと。だから、例えば“Netflixで初めてのバラエティー番組を作る”っていうような、ある程度挑戦できる場所であり、「当たったらでっかい」っていう現場をどう探してくるかを考えることですね。

ごきげんを見せるメリット

―――佐久間さんが執筆された『ごきげんになる技術』を読ませていただいて大変勉強になったのですが、佐久間さんは、この本でいう「ごきげん」をどう定義されてらっしゃいますか。

「ごきげん」っていうのはナチュラルかつフラットにいろんな人に接することができる状態。機嫌が良すぎるわけでもなくて自分に感心するわけでもなくて、必要以上にネガティブでもない状態。

これは、良い仕事とか楽しく仕事をする上で大事なマインドだと思っていて、その状態をどれだけ長く保てるかでクオリティーオブライフは違うし、働くうえでの満足度も違うんじゃないかなというのが、25年(仕事を)やってきた経験で感じたことです。