議事録にしても何にしても整理した資料って、なかなか見つからなかったので、僕はもうGoogleカレンダーのなかに公開しちゃって。「『トークサバイバー!シーズン1』のときはどういうスケジュールだったっけな」ってGoogleカレンダーを見て、そこに1行メモが書いてあって助けられたりとかもしました。
ーーーこれまで『ゴッドタン』・『ウレロ』・『ピラメキーノ』など、幅広いジャンルの仕事を手がけていらっしゃるなと感じています。これらの企画を思いつくことに共通する手法はあるのでしょうか?
企画にしていくための引き出しをたくさん持っていることが共通の手法ではありますが、1番大事なことは、受け手としてフレッシュであることだと思っています。
どういうことかっていうと、何か万能の作戦があると思わないで、いろんなものを見て常にフレッシュな自分で面白い・新しいものに気づいていくことがすごく大事だなと思います。
よっぽど天才じゃない限り、自分のなかの衝動だけではアイデアはそんなに生まれてこないんですよね。だからまず、好奇心とフレッシュさを持って世界に接していられる状態をずっと持っていることが大事だと思います。
そのうえで、僕のなかの成功体験としては、自分が面白いと思った瞬間をメモっておくときに、自分が1年後にその感覚を忘れてしまってもすぐに思い出せるようにメモっておいたことが大きくて。
面白いと思ったことと、1行でその理由を書く。多くの人は面白いと思った事実と企画の種みたいなものを1行書くだけだから、再現性がどんどんなくなっていく。「●●(作品名や事柄)が面白かった、多分こことここの部分が面白さのポイントだろう」という理由まで掘り下げて書いておいて、いくつか記録しておく。そうすると、自分が面白いと思うもののシステムが分かってくるんですよね。
「こういうときにこういう出来事が起きると面白い」というAの仕組みに、X、Yと別のものを掛け合わせると(アイデアが)生まれてくる。