中には批判的なレスもあるのは当然ですけど、読んでみると「ああこういう人達はこういう勘違いをしてるんだな」と色々と思うところがあったので、今回はまとめて取り上げたいと思います。

どんな思考回路の人がどういう間違いを犯すのか。それって実はキャリアデザインにも通じる話だからです。

Nauval Wildani/iStock

社会保障を見直す→もう生きていけない!と発狂する人たちに共通する思考回路

レスを見るとわかるんですが、社会保障制度の見直しに批判的な人というのはだいたい以下の4パターンですね。

1. 社会保険料の会社負担分が理解できない

「自分は社会保険料を月10万円天引きされてるけど、それがゼロになってもとても親の面倒は見られないです」

みたいな人ですね。いえ、あなたが実際に負担している社保はその2倍の20万円/月です。

会社はあなたにかかっているコストのすべてを人件費から払うためです。天引きしすぎるとサラリーマンが怒るから、厚労省がその半分に“事業主負担”というラベルを張らせているだけです。

2. 毎月の給料としか比較できない

「介護施設に親を入れようと思ったら月50万円はかかります。給料じゃ無理です」みたいな人。

20代から社会保険料は30%、健康保険にかぎってもおよそ10%程度天引きされ続けている点を考えましょう。正社員の生涯賃金が3億円とすると超大雑把に言って3千万円。

そしてそれらは徴収されなければ変な中抜きされることも無いですし、自分で運用も可能です。

全部米株に突っ込めとは言いませんけどインデックス投資やら何やらに分散で積立投資すれば普通に2〜3割の益は出るでしょう。

数年分の施設利用料くらい普通にねん出できると思うのは筆者だけでしょうか。

ついでに言えば、親の側もまさか「持ち家も資産もゼロ」なんてことはないでしょうし。なんたって日本の金融資産の4割を握っている世代ですから。