こうした両極端の自己評価をする男性たちが女性に攻撃的になる心理的なプロセスについて、研究者らは次のように説明しています。
まず自分を過大評価する男性は、過度な自己愛的傾向を示し、自らの能力を高く見積るため支配的な態度を取りやすく、交際においても優位に立つことを望むため、それが女性への敵対的な態度につながると考えられます。
一方で自分を過小評価する男性は、自らの魅力や能力を低く見積りすぎるため、「どうせ自分が誘ってもダメだろう」と女性に手が届かないことを勝手に欲求不満に感じてしまい、その暗い心理が敵意や攻撃性に変化すると考えられています。
以上の結果は、自己の魅力評価が両極端な男性ほどミソジニー性向を抱きやすくなることを示した初の成果です。
一方でチームは今回の調査について「英国人男性のみを対象としている点から他の人種の男性たちにも同じ傾向が見られるとは限らない」ことに注意を促しています。
そこでチームは今後、英国以外の文化圏を対象とした調査を進めていく予定です。
また今回の報告は、あくまで傾向を示すものであって、条件を満たす男性なら誰でも女性に敵意を抱くと言っているわけではないことをきちんと理解しておきましょう。
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参考文献
Very attractive and very unattractive men show the highest hostility towards women
https://www.psypost.org/very-attractive-and-very-unattractive-men-show-the-highest-hostility-towards-women/
元論文
Predicting hostility towards women: incel-related factors in a general sample of men
https://doi.org/10.1111/sjop.13062