- 専門サービス業の平均時給の推移
それでは、専門サービス業の労働時間あたり雇用者報酬の推移について眺めてみましょう。
図2が専門サービス業の労働時間あたり雇用者報酬について、為替レートでドル換算した推移です。
日本(青)は1990年代に高い水準に達した後横ばい傾向です。近年では、イタリアやイギリスと同じくらいの水準で、OECD平均値を下回ります。
専門サービス業ではイギリスがかなり低い水準なのが特徴的ですね。
図3はより生活実感に近いとされる購買力平価によるドル換算値です。
日本はイギリスと同じくらいで、OECD平均値を下回る水準が続いていますね。他のアメリカ、ドイツ、フランスなどとの差が大きく広がっています。
4. 専門サービス業の平均時給の国際比較最後に、専門サービス業の労働時間あたり雇用者報酬について、国際比較してみましょう。
図4は、専門サービス業の労働時間あたり雇用者報酬について、2021年の比較をしたグラフです。
日本は28.4ドルで、OECD30か国中20位で、G7中最下位、OECD平均値を大きく下回ります。
この産業はイギリスも比較的水準が低いのが特徴的ですね。
全産業平均値と比べると、日本の専門サービス業は同じくらいの水準ですが、イギリスはかなり下回るようです。
全体的に、全産業平均値の近辺の給与水準である国が多いようですが、アメリカは全産業平均値を上回ります。
労働時間あたり雇用者報酬 専門サービス業
購買力平価換算 2021年 単位:ドル 30か国中
1位 64.6 ルクセンブルク
3位 55.6 アメリカ
6位 49.6 フランス
8位 48.2 ドイツ
14位 36.1 イタリア
19位 31.6 イギリス
20位 28.4 日本
平均 36.1