「災害時、このような情報さえあれば、助かった人もいたのではないか?」と思う情報が公開されている。それは、消防庁防災課の「防災に関わる『言い伝え』MAP」というデータ集で、大地震や津波の前兆現象や、避難方法などに関する伝承をまとめたものだ。今回は、それらの中から、極めて減災に有用と思われるものを紹介する。
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■「防災に関わる『言い伝え』MAP」とは!?
「防災に関わる『言い伝え』MAP」は、2017年3月に消防庁のWeb上で公開された。同じく消防庁から2007年に発表された資料集「全国災害伝承情報」をもとに、各都道府県の協力を得て全国津々浦々に伝わる災害に関する伝承などを集約し、地域ごとに分類したものだ。
では、以下に、言い伝えの種類ごとにいくつか紹介していこう。なお、前兆の可能性があるものや、迷信的で根拠が薄いものなどは、筆者自身の研究の経験から判断していく。なお、一部の言い伝えは同マップではなく、元の「全国災害伝承情報」にのみ収められている。