20~24歳の平均年収は約374万円

 自衛官の給与はどうなっているのか。防衛省の公式サイトの「自衛隊帯広地方協力本部」のページによれば、自衛官の平均年収、および民間企業の平均年収は以下のとおり。

・20~24歳:約374万円(参考:民間企業の全国平均年収 293.2万円)
・25~29歳:約428万円(同 382.8万円)
・30~34歳:約440万円(同 434.2万円)
・35~39歳:約509万円(同 471.2万円)
・40~44歳:約599万円(同 502.4万円)
・45~49歳:約637万円(同 522.8万円)
・50歳~:約652万円(同 577.4万円)

 事実上の初任給である自衛官採用後の月給は以下のとおり。

・自衛官候補生(2等陸士任官後=3カ月経過後):15万7100円(19万8800円)
・一般曹候補生:20万3600円
・幹部候補生 防大卒・一般大卒:24万3500円
・幹部候補生 大学院卒:25万8600円

 賞与(ボーナス)は夏・冬それぞれ給料の2.235カ月分で、金額は以下のとおり。

・一般曹候補生:(夏)約46万8800円、(冬)約46万8800円 ※採用2年目
・幹部候補生 防大卒・一般大卒:(夏)約65万8300万円、(冬)約65万8300万円 ※概ね採用2年目の幹部任官後

 このほか、前述のとおり駐屯地・基地に住むと家賃、食費、水道・光熱費が無料のほか、ケガ・病気時は自衛隊病院や医務室を利用すると費用はほとんどかからず、格安の掛金で加入でき有利な保障を受けられる保険、共済組合が運営する民間企業よりも高利率の貯金事業なども利用できる。

「家賃や食費などがかからない点などを考えると、実質的な給与としては一部の民間企業よりは良いかもしれません。節約して貯金を貯めようとすれば、結構貯められるとは思います。私個人としては、仕事の内容に給与の金額が見合っていないと感じたことはありませんが、自衛隊も人手不足であるのなら、もう少し上げれば人を集めることができるのでないかとも感じます」(ティラノ伍長さん)