グローバル展開を加速させる可能性

――「AI動画翻訳くん」の具体的な利用シーンや、想定している主なターゲット層について教えてください。

野呂:「AI動画翻訳くん」の利用シーンは実に幅広いです。まず、観光系の動画が挙げられます。日本の魅力を海外に発信する際に活用できます。次に、企業のグローバル戦略の一環として使用されるケースもあります。特に、2025年4月から東証プライム上場企業においては決算情報や適時開示情報について、日本語と英語の同時開示が義務化されることを考えると、そのニーズは高まると予想しています。

教育分野では、オンライン学習教材、企業の外国人向け研修資料の多言語化などにも役立ちます。さらに、YouTubeを含めたエンターテイメント業界の最新コンテンツの海外展開にも活用できるでしょう。

――なるほど、観光PRや企業の海外展開支援など、多様なニーズに応えられそうですね。特に決算発表の英語対応は、多くの企業にとって重要な課題になりそうです。