株式会社オフショアカンパニーが開発した、新サービス「AI動画翻訳くん」のリリースに先立ち、代表の野呂健太さんにインタビューを行いました。
野呂さんは、損害保険ジャパンでのDX事業推進やオプトデジタルでの社長経験を持ち、テクノロジーとビジネスの両面から、企業のデジタル戦略を支援してきました。そして、2024年に入り、ベクトルグループのグループCTOと新たに立ち上げたオフショアカンパニーの代表に就任。ビジネス思考のCTOとして、新たなキャリアをスタートしています。
本インタビューでは、野呂さんの取り組みや、高精度翻訳技術と音声合成技術を組み合わせた多言語動画音声翻訳サービス「AI動画翻訳くん」の開発背景と今後の展望を紹介します。
株式会社オフショアカンパニー 代表取締役
野呂 健太│Kenta Noro
株式会社オフショアカンパニー/代表取締役(2024‐現在)
株式会社ベクトル /グループCTO(2024‐現在)
‐ベクトルグループ全体のシステム開発統括、PMIの推進
株式会社デジタルシフト 開発事業統括責任者(2021‐2023)
株式会社オプトデジタル/代表取締役CEO(2020)
損害保険ジャパン株式会社/デジタル戦略部門(2017‐2020)
株式会社NTTドコモ/新規事業部門(2011‐2017)
ベクトルグループの広める力を、AI Tech領域から支える存在に
――まず、株式会社オフショアカンパニーについて教えてください。主な事業内容や、ベクトルグループ内での位置づけはどのようなものでしょうか?
野呂:株式会社オフショアカンパニーは、ベクトルグループの一員として、システム開発の民主化の実現を目指し、立ち上げた企業です。日本企業のデジタル化が叫ばれて久しい状態ですが、実際のところ、まだまだ日本企業においてはデジタル化はもちろん、本来のDXとは距離がある状況です。私たちは、この本質的な課題に向き合う存在として生まれました。