自衛艦の宝庫・舞鶴湾を遊覧船でめぐる

さて、赤れんがパークからは舞鶴湾をめぐる遊覧船が出ています。船からでなくても一部は見られますが、ここには多くの自衛艦が停泊しており、この遊覧船に乗ればそのすべてを船から見ることができるそう。この日はゴールデンウィークということもあってかいつもより多くの艦艇が停泊しているとのことでお得なツアーとなりました。

こちらは貨物線「勇亀丸」。奥にフェリーターミナル。

舞鶴港はフェリーも発着しています。新日本海フェリーが小樽までの間のフェリーを毎日運行していますが、出航時間が深夜のためその姿を見ることはできません。

あの山のくぼみは日本軍が軍事施設を作った場所。

対岸に見える日本板硝子舞鶴事業所は旧海軍の軍需施設跡地に造られたもの。この周辺にはとてつもない広さの軍用地があって様々な軍施設が作られていました。

こちらはイージス艦「みょうこう」。イージス艦とは高度な防空能力と戦闘指揮システムを搭載した艦艇のことです。みょうこうは1999年に能登半島にいた不審船を追跡し、警告射撃を行った実績があります。ただこのときは不審船はそのまま北朝鮮海域に逃走してしまいました。

これを受けて開発されたのがミサイル艇「はやぶさ」。ミサイルを搭載した戦闘機能のほか赤外線暗視装置を搭載、44ノット(時速約80キロ超)のスピードで走れることから不審船追跡にも対処することが可能となりました。

イージス艦「あたご」は2013年の名探偵コナン「名探偵コナン 絶海の探偵」に登場して話題となりました。

最後に紹介されたのはこの木造船。かつては掃海艇として活躍していましたが古くなり除籍されました。この船は間もなく自衛隊の訓練の際に射撃の標的となり海に沈んでいくそうです。長年活躍した艦艇の最期がそんな悲しいものなんて知りませんでした…。

35分のクルーズを終えてのどを潤しました。今年一番の暑さだった日。ジンジャーエールがうまいです。赤れんがパーク内ではB級グルメ海軍カレーなども味わうことができます。

舞鶴に来た際にはぜひ立ち寄ってレトロ感いっぱいの赤れんがパークを散策していただき、クルーズ船に乗って風に吹かれながら普段見ることができない艦艇を見学してもらいたいなと思います。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年5月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?