■ 入手困難なレアソフトが公式に一本追加 オークションサイトでは早速価値高騰

 ちなみに、「スパルタンX」と「KUNG FU」の違いはパッケージや説明書の一部表記やゲームのタイトル画面にとどまり、ゲーム内容には違いはありませんが「型番が異なる点が大きなポイント」と、じろのすけさんは語ります。

 「スパルタンX」は「HVC-SX」ですが、「KUNG FU」は「HVC-KF」でとなっており、ファミコンのコレクターの中には、型番にこだわって集めている方も多いそうなので、入手困難なレアソフトが公式に一本増えたことは、収集にも大きな影響が出ることは必至と言えるでしょう。

ファミコンソフトの歴史に新たな1ページ FC版スパルタンXの後発版「KUNG FU」がニンテンドーミュージアムに展示される
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 じろのすけさん自身は20年ほど前に、箱・取扱説明書の揃った完品をすでに入手していたようで、当時の価格でも数万円はしたとのこと。念のため、オークションサイトで調べてみたところ、完品は大変希少なようで、近年では数十万円程度で取引されているようです。今後ますます貴重になっていくかもしれません。

 それにしても、約40年間伏せられていた新情報がここにきて明かされるなんて、実にロマンあふれる話ではありませんか。

 ニンテンドーミュージアムにはソフトが展示されているのみで、実際の発売時期や出荷本数についてはいまだ不明の状態となっていますので、もしも詳細なデータが残っているならば、任天堂から何らかのアナウンスが行われることに期待したいところです。

ファミコンソフトの歴史に新たな1ページ FC版スパルタンXの後発版「KUNG FU」がニンテンドーミュージアムに展示される
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

※掲載写真は、じろのすけ(非売品ゲームコレクター)さんが所持しているコレクションの写真です。

<記事化協力>
じろのすけ(非売品ゲームコレクター)さん(@jironosuke99)
オロチ(Famicom Archivist)さん(@oroti_famicom)

(山口弘剛)

提供元・おたくま経済新聞

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