■3体の小さな生物

 内部はドーム型になっており、床には通気口らしき穴も空いていた。最初、天井に赤く点滅するライトがある以外、室内には何もないように見えたという。だが、ボッタがさらに内部に踏み込むと、そこには4つの座席があった。そのうち3席では、灰色のぴったりしたつなぎの服を着た、身長3フィート(およそ90センチ)ほどの小さな生物が死んでいた。座席の正面にはライトやゲージ、メーター、そして回転する透明な球体があり、この物体のコントロールパネルのように思われた。

 遺体は墜落のショックで亡くなったように見受けられた。ボッタは好奇心に逆らえず、3体の遺体の一つにそっと手を触れてみた。それは硬くて焦げたような感触で、よほどぞっとしたのだろうか、ボッタは急いで外に出て、車で滞在先のホテルに急いだ。