■MKウルトラ計画
1950年代初頭から1960年代後半にかけて、米国の中央情報局(以下、CIA)は「MKウルトラ計画」と呼ばれる、数万人以上の一般市民を巻き込んだ人体実験を行っている。当時CIAは幻覚剤の1種であるLSDの研究に熱心に取り組んでおり、被験者に対してLSDの投与を行うことで精神への影響を記録した。また被験者らは薬物の投与と同時に、最大100回を超える電気ショックも与えられており、中には記憶や人格を抹消させられた被験者もいるほど。一説によると、CIAはこの非人道的な実験を通して、感情にとらわれない完璧なスパイを作り出すことが狙いだったという噂も上がっている。