しかも、その中には、間違った政策も少なくありません。安倍首相のアベノミクス(異次元金融緩和.財政膨張策)です。「物価上昇2%、2年」の目的がいつの間にか財政ファイナンス(国債増大)、円安、株高にすりかわりました。今の日銀は身動きがとれません。金利を上げるに上げられません。
石破首相の公約の一つは「災害庁」の創設です。大震災が起きれば、経済的な損害、復興.復旧費は膨大になる。「災害庁」ができても資金が必要になる。それにもかかわらず、10兆円の補正予算を組むという。平時に財政を健全化しておくことの需要性を忘れてた間違った政策です。
自民党の公約に、少子化対策「こども.子育て」があります。安倍内閣の時、「希望出生率1.8」を掲げました。現在1.2ですか。できそうもないことを政治的スローガンに掲げました。政策をいろいろ掲げても、人口減少は止まらない。公約で「止める」というのは間違った政策になりかねず、「人口減に合わせた地方自治体の整理統合、社会的インフラの集約化」などが政策としては必要です。できそうにないことを約束してはいけない。
編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2024年10月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。