南太平洋のポリネシア沖でリアル白鯨が発見されました。
アメリカの古典小説『白鯨』にはご存知のように、白い体をした巨大マッコウクジラ「モビィ・ディック」が登場します。
ただ今回見つかった白鯨はザトウクジラの幼体です。
マッコウクジラは歯のあるハクジラ類なので、モビィ・ディックはエイハブ船長の片足を食いちぎることができました。
一方でザトウクジラは歯のないヒゲクジラ類であり、非常に穏やかな生き物です。
エイハブ船長はモビィ・ディックを”悪魔の化身”と呼びましたが、新たに見つかった純白のザトウクジラは逆に”海の天使(angel of the ocean)”と呼ばれています。
目次
- 純白のザトウクジラと奇跡の遭遇!
- 「アルビノ」ではなく「リューシズム」と見られる
純白のザトウクジラと奇跡の遭遇!
”海の天使”と奇跡的な遭遇を果たしのは、海洋保護団体「オーシャン・カルチャー・ライフ(OCL)」の研究者たちです。
OCLの海洋調査チームは今年8月、南太平洋のポリネシアにある小さな島国トンガの周辺海域を探索していました。
トンガはオーストラリア東部の都市シドニーから距離にして、東に約3600キロの場所にあります。
そこでチームが船を進めていたところ、トンガに属するヴァヴァウ諸島の近くで純白に輝くザトウクジラに出くわしたのです。
こちらが実際の映像。
この投稿をInstagramで見る
Matt Porteous(@mattporteous)がシェアした投稿
純白のザトウクジラはまだ幼体であり、性別はメスと判明しました。
また1頭で行動しているのではなく、側には大きな体を持つ母親のザトウクジラとオスの成体の2頭が付き添っていたとのことです。
調査に参加していた写真家のジョノ・アレン(Jono Allen)氏は「これは一生に一度あるかないかの体験であり、言葉では言い表せないほどの出来事でした」と話しています。