暴力団は少なくともかつては仁義があり民間人は巻き込まないのが原則でありました。が、半ぐれはそのような掟がなく自己満足型である上、トクリュウの特徴はSNS型の薄い接点であり、チームが固い結束と計画性で犯行をするのではなく、犯行現場に行くと名前も知らない仲間がそこにいてそいつと素人くさい強盗を行い、そのカネを上納する仕組みです。テレビに映る捕まった犯人の多くが20代程度の若者で顔つきはどう見ても悪人に見えません。闇バイトに手を出した理由は「金が欲しかった」であります。
若者が金欲しさに闇バイトをするその背景は何でしょうか?今の労働環境なら仕事はいくらでもあるはずです。多分仕事をしても続かない、怒られる、辞める、やる気をなくす、だけど楽して金を得たいという話なのでしょう。少し前、東京のあるスーパーで買い物をしていたら年配の店員が若い店員に小声ながら店の中で叱責していました。辱めですね。一部の若者に粘りや我慢が無くなり、一連の犯行では手口が動物的で理性が全く見られないのです。つまり人間として全く不完全、歳だけとり体も大人になったけど人間教育がなされていません。その理由は本稿では書ききれませんが、私はスマホとAIの時代の功罪は無視できないと考えています。
後記 自分の会社の決算真っ只中、次々と入るEmailからは悩ましい内容のものばかり。いくらマルチタスクをこなしてきた私でも今週は完全ギブアップ状態でした。決算数字は水曜日に取りまとめて会計士に全部送るも今度はそのしわ寄せのように次々と陰鬱になるような話ばかりで久々に「やってられん!」状態でした。ふと思うのはこんなプレッシャーの中で実務をこなせるのもあと何年だろうという点。自分の能力が十分に発揮できなくなった時、誰がそれを補うのでしょうか?忙しくなった理由は私の事業が増えたというよりあらゆることがスムーズに運ばなくなり問題解決能力が下がり、「ひろに聞け」的な相談が増えていることです。「よろずや ひろ」ではしょうがないですよね。