このことが何を意味するかといえば、ハリス/ウォルズがメディアに露出すればするほど、それに連れて支持率が下がるということであり、今後さらにその傾向が強まるということだ。トランプ並みに長時間の記者会見など行った日には、更にメッキが剥げて地金がもろに出かねない。我が総裁選でも似た事例の候補がいた。そのハリスは13日、インタビューを拒否した『タイム』のオーナーから「X」で、次のように激しく批判された。

ハリス氏はこの件※に関するインタビューの要請を繰り返し断った。対照的に、トランプ氏はタイム誌の記者と2回のインタビューで90分間、自身の政策ビジョンを語った。バイデン氏も選挙戦から撤退する前に、タイム誌に同様の長さで語った。ハリス氏は他の大統領候補と違い、タイム誌のインタビューを許可しなかった。私たちは透明性を重視し、インタビューは全文を掲載する。なぜ副大統領は国民と同等のレベルで関わっていないのか? #信頼が重要 #透明性が重要 #リーダーシップ。

※「この件」とは「カマラ・ハリスはどんな大統領になるか?」と題したタイム誌の記事のこと。

「X」が「インタビューの全文掲載」に触れたのは、『CBS』の「60minutes」でハリスの録画インタビューを編集したばかりでなく「Face the Nation」が放送した共和党ジョンソン下院議長の録画インタビューでも彼の回答を編集したことに関係する。

後者で『CBS』はバージニア州の不法移民名簿削除や有権者資格保護法、ノースカロライナ州でのハリケーン・ヘレンの被災者に対するバイデン政権の対応、選挙の公正性などに関するジョンソン氏の回答を編集した。

「X」にポストしたオーナーのマーク・ベニオフ氏は90年代以降、民主党に80万ドル以上、共和党に約30万ドルを寄付している。同氏は今回の選挙ではどちらの大統領候補にも寄付していないが、2019年にはハリス氏に寄付している民主党のシンパだ。