「支払い督促の措置も講ずる」。いま東京都水道局をかたる脅迫めいた「詐欺メール」が横行している。

ずさんすぎる「水道停止」詐欺メールがネットで話題 しかし実際に被害者も…
(画像=『Sirabee』より 引用)

「東京都水道局」詐欺メール
「【至急】給水停止等の予告」──。

いま東京都水道局をかたり衝撃的な文言を並べたメールが、ネット上で横行している。じつはこのメール、偽物。3月10日には東京都水道局が公式ツイッターと公式ホームページで注意喚起した。話を聞くと、詐欺メール「被害」の実態を明かしてくれた。

■「メールで送らない」と断言

詐欺メールは「お客様には未払いの料金があるため、24時間以内に下記URLでお支払いください」と伝える内容で、個人情報やクレジットカード情報の入力を促すものだ。大半の人は“怪しい”とまず思う代物だが、水道という身近な物ということに加え「お支払い確認できない場合、やむを得ず給水停止や支払督促の申し立て等の措置を講ずる」と脅迫めいた文言も並んでおり、受信した側を必要以上に焦らせる流れ。

このメールについて東京都水道局は「給水停止のお知らせをメールで送ることはない」と発表している。

■フィッシング詐欺に当てはまる

10日、東京都水道局が発表した内容によると、表示されたURLは水道局の正しいアドレスだが、埋め込まれたリンク先が本物に似た無関係なサイトだという。

このように送信者を詐称したメールで偽のホームページにアクセスさせ、クレジットカード番号などの個人情報を盗み出すのは、フィッシング詐欺と呼ばれ近年は一気にその被害が急増している。