左利きの人に限らず、さまざまな人に使いやすい社会に

―――サイトの見せ方で、左利きの方向けに工夫しているポイントはありますか?

加藤さん:商品写真については自社で撮影を行っていて、一般のお店さんだと右手で取りやすいように配置してある写真や、右手で持っているスタイルで撮影されていることが多いのですが、そういったものは全て反転しています。ペンの配置もノートの左側にあるとか、持っている写真も常に左手を使っています。

―――左利きの方の声として、今の社会や日常生活でもっと変わってほしいと思う点はありますか?

加藤さん:自分の体感として、昔に比べて左利きの人の存在にだんだんと気づいてもらえるようになってきていると感じます。例えば、メーカーさんの商品開発の方々も、左利きのユーザーの存在を認識した上で開発してくださることが増えてきていると思います。そういったことがもっと進めばいいなと思っています。

例えば、駅の自動改札だったら、今は右側にタッチしていますが、切符を入れなければいけなかった時代に比べたら、ずっと楽になりました。いずれはタッチもしなくて良くなる時代が来ると思うので、そういった進化がもっと進んでいけばいいですね。

左利きの人に限らず、さまざまな状況の方に使いやすい社会になっていくのがいいなと思っています。

左ききの道具店