ということで、広い日本寺のなかでも最低限回るべき場所を絞って回ることにします。こちらは百尺観音。その歴史は比較的新しく昭和41年に完成したものです。第二次世界大戦で亡くなった方々を慰霊するために岩から観音像を彫り出しました。

百尺観音の左手上方に突き出た岩があります。

見ればその岩の上に人影が…!あれが地獄のぞき。日本寺一番の絶景スポットです。かなり上方にあり階段が多そうですがそこまで登ってみることにします。

地獄のぞきまで近づいてみました。長い階段で足が震えています。が、地獄のぞきの近くにはごらんのような行列が。この後ろもまだまだ行列が続き、地獄のぞきに到達するには1時間はかかると見込まれたので断念。地獄のぞきを望める対岸からその様子を眺めるにとどめます。それだけでもそのダイナミックさが伝わってきて私は満足でした。

見よ、この大絶景!

このあと、日本寺最大の仏像である日本寺大仏を観に山を下りましたが、結構距離が長い階段を下りていきます。すれ違いで登ってこられる方はみなさん息絶え絶え。ロープウェイ乗り場まで戻るためにはわたしもこの階段を登っていかないといけないとなると憂鬱になりました。そんな道中にはこのような多くの仏像をみることができます。

20分ほど山を下り、ようやく大仏と対面することができました。多くの登山客がここで大仏に祈りを捧げています。天明3年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門弟とともに岩山を3年かけて彫刻したもので、東大寺の大仏などと比べるとその歴史は新しいです。

薬師瑠璃光如来は鋸山の中腹で世界平和を願っています。

さて、ちょっとのつもりで訪ねた日本寺ですが、大仏を見るために中腹まで鋸山を降りてきてしまっていました。ここから山頂のロープウェイ乗り場までの戻るのはかなり遠い&上りの階段がしんどいです。かといって徒歩で山を下りるのも時間がかかるうえ、復路のロープウェイ代650円が無駄になります。うーむ。