VALORANT部門の選手・コーチ
もう1つが、各チームでアイデンティティーがあった方が良いと思うので、経営陣とかメンバー陣含めて、“自己表現”が僕らの共通のワードにあります。
自分がどんなこだわりを持って、社会に対してどんなメッセージを持って生きていきたいかを選手にも考えてほしいし、関わる全員、ファンにも考えてほしい。
FENNELはマーケットイン(顧客のニーズに沿ったものを提供するといった考え方)よりは、プロダクト1つ1つがどんなメッセージ性を持って、顧客をどういう方向に牽引していくのかをすごく考えながら作っています。
選手をスターにしていきたいというところと、プロダクト・クリエイティブ1つ1つにちゃんとメッセージを込めて意図を持って作っていきたいというところの2点があって、アパレルや音楽などの部分に力を入れているように見えてるんだろうなと。
僕らは作りたいものを作っているだけといえばそれまでなんですけど、よくそう評価していただくことが多いなとは思いますね」。
4月、博多阪急でおこなった「DIESEL」「NEW ERA」「ECOCYCLE」とコラボしたアパレル商品を販売するPOP UP SHOP
デジタルとリアルのカルチャーをつくる
eスポーツを基軸に、Z世代最大のブランドを形成することを目指しているというFENNEL。
高島氏が1月に社長に就任したことにともない、FENNELは3月、ミッション・ビジョン・バリューを新たに策定しました。そのなかでビジョンとして、
「Expand the boundaries of e-sports, Create new culture in digital and real worlds.(e-sportsの境界を拡げ、デジタルとリアルでの新しいカルチャーをつくる。)」
を掲げています。このビジョンについては、
「いろいろと秘密のことはありつつも、やはり既存のフォーマットでやっても面白くないなとは思っているので、今の顧客の需要に応えすぎず、自分たちが楽しくて、かつ、顧客に対しても目新しさと新鮮さを与えて挑戦的なことをやりたいです」
と展望を述べました。
インタビューの後編では、eスポーツ市場の今後に対する思いと求める人材、プロたちの現状とキャリアについて話を聞きます。