市場規模が拡大し続けているeスポーツ市場。eスポーツチームを運営する企業は数多くありますが、そのなかでも国内有数の人気企業のひとつが株式会社FENNEL(以下、FENNEL)です。

eスポーツ企業としてはめずらしくファッション事業に注力しており、アパレル業界のプロフェッショナルを採用しているほか、有名ブランド「DIESEL」「NEW ERA」などとのコラボレーションも行っています。また、国内外で活躍するHIPHOPアーティスト・OZworld(オズワルド)さんも加入し、音楽スタジオの運営なども手掛けています。

ゲームというと“オタク”なイメージを抱く人もいるなかで、とても“オシャレでクール“な印象を感じさせる企業です。


HIPHOPラッパー・OZworld(オズワルド)さん

なぜ、FENNELは、こんなにもビジュアルや音楽などに注力しているのか。編集部は、同社の高島稜社長(24歳)に、業界におけるFENNELのイデオロギーについても聞きました。

そもそもeスポーツ市場のビジネスモデルって?

そもそも、eスポーツ市場では、どのようにお金が動いているのでしょうか。

“ゲーム”と聞いて一般的に最もイメージしやすいビジネスはゲームソフトの売買ですが、eスポーツ市場は、それだけではなくスポンサーシップやイベント運営・グッズ販売・インターネット配信を通した広告収入やファンからの課金など多岐にわたったビジネスモデルで形成されています(最も割合として多いのは、他の主要スポーツと同じくスポンサーシップとのこと)。


人気ゲーム「VALORANT」の国内大会決勝の様子。

一般社団法人日本eスポーツ連合によると、2022年のeスポーツ市場規模は125億3,600万円程度となっており、コロナ禍におけるオンライン大会・イベント開催の定着に加え、オフラインでのイベントによる相乗効果もあって、今後も市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大することが見込まれています。