人間なら誰しも「一心不乱に白飯を盛り付けたい」という衝動に駆られたことがあるはず。そんな時にうってつけのゲームがSteam向けに配信されています。その名も「ゴハン単品」。
このゲームに細かいルールや目的はありません。気が済むまで、ただひたすら空のどんぶりにホカホカの白飯をよそっていくだけ。今回はこの謎ゲー「ゴハン単品」をプレイしてみました。
Steamページで公開されているのは「ゴハン単品」の体験版となっています。開発したのは「COOL&WARM」で、パブリッシャーは「KEMCO」。どうやら過去にもガラケー向けやWebブラウザゲームとして「ゴハン」や「ゴハンA定食」というタイトルをリリースしていたようで、本作はそのSteam版といったところでしょうか。
ダウンロードしたゲームを起動すると、タイトルが「Shamoji」となっています。どんぶりのカウントも「Bowl」となっていることから、体験版は英語表記であるもよう。海外のプレイヤーにとってもわかりやすい仕様です。
ゲーム内容は先述の通り、ただご飯をよそっていくだけ。ゲームコントローラーも使用できますが、キーボード&マウスでも操作可能となっており、高度なテクニックは一切必要ありません。
また、画面右下には盛り付けたどんぶりの数がカウントされていき、今どれだけの配膳をこなしたのかがわかるようになっています。
基本的には白飯を盛り付けると次のどんぶりがやってくる、という流れですが、時折どんぶりが伏せられた状態でやってくることも。この時はきちんとどんぶりをひっくり返してよそいましょう。そのままよそうこともできますが、これだと配膳数にカウントされません。
さらに、時折ランダムでお赤飯が登場。だからといって特にボーナスがあるわけではないのですが、赤飯と言えばやはり昔ながらの縁起物。ちょっと特別な気分を味わうことができます。
まるで「精神と時の部屋」のような場所で、BGMもなくただごはんをよそうさまは実にシュール。人によっては秒で飽きてしまうかもしれませんが、これをただ「つまらない」と評価してしまうのは無粋というもの。
筆者としては、このゲームの楽しみ方はプレイする人しだい、と解釈します。ただただ盛り付けを行い、相撲部屋の女将さんのような気分を味わうもよし。はたまた、制限時間を決めてどれだけの盛り付けを行えるかを競うのもよし。細かいルールが設けられていない分、自由度高く遊べるゲームと言えるでしょう。
なお、製品版については「発表予定」となっており、正式なリリース日や価格は明らかになっていません。何かしらのゲームモードが追加されたりすることもあるかもしれませんが、体験版のようにただひたすら盛り付けるだけのモードもぜひ残しておいてほしいところです。
<参考・引用>
Steam「ゴハン単品」
※掲載画像は「ゴハン単品」のSteamページおよび体験版のスクリーンショットです。
(山口弘剛)
提供元・おたくま経済新聞
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