忘れてはいけない「プマプンク」

遺跡と博物館を見学し軽食を取ったらもう15時、集合時間になってしまいました。乗客を乗せたミニバンは遺跡を出発、そこから車で5分ほどの「Puma Punku(プマプンク)」に立ち寄りました。

Puma Punku(プマプンク)

世界遺産 ティワナク遺跡
(画像=『たびこふれ』より引用)

"ピューマの門"を意味するプマプンクは、3つの基壇をもつピラミッド状の寺院跡。敷地の広さは南北約210m、東西約132mで、高度な加工技術で成形し彫刻を施した石板が多数あり、この場所の重要性を窺わせます。

世界遺産 ティワナク遺跡
(画像=『たびこふれ』より引用)

兵どもが夢の跡。ティワナク遺跡で最も贅を尽くした造りであったというプマプンクも、現在はこの通り荒れ放題です。アカパナのピラミッドとこのプマプンクの間には、建物の壁や基礎、水路や井戸、集合住宅、テラスといった人工物が多数埋まっていることが、地中レーダーを用いた調査で判明しています。

スペイン人の手で徹底的に破壊された上、ボリビア政府の強硬ともいえる復元作業により本来とは異なる姿になってしまったというティワナク遺跡。しかし、標高約4,000mの高地に高度な石造建築技術を持つ古代文化が栄えていたことはまぎれもない事実であり、この場所を訪れる価値は十分にあります。

ガイド付きツアーもよし、自分でのんびり見て回るもよし。ラ・パスを訪れたら、アンデスに君臨した古代の巨石文化に想いを馳せてみてください。

Sitio Arqueológico de Tiwanaku/ティワナク遺跡

  • 住所:Final Av. Manco Kapac s/n Sitio Arqueológico de Tiwanaku, La Paz
  • 交通:ラ・パス市内からローカルバスで約1時間30分。
  • 営業時間:9:00~16:00/無休
  • 入場料:Bs.100

文・写真・原田慶子/提供元・たびこふれ

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