プトゥニ神殿と月の門
Templo Putuni(プトゥニ神殿)
カラササヤの西側にある「Templo Putuni(プトゥニ神殿)」は、中庭を囲むように埋葬室があることから「石棺の宮殿」とも呼ばれています。ティワナク内の建物としては比較的新しいため設計技術も洗練されており、床が湿気を帯びるとスライドする石の引き戸もあるそう。とはいえこれだけ破壊された状態では、一般観光客がその仕組みを理解するのはちょっと難しいですね。
プトゥニ神殿にある地下水路跡。
Puerta de la Luna(月の門)
遺跡の北西にある高さ2.23m、厚さ23cmの門で、火成岩の一枚岩で作られています。太陽の門には鳥のレリーフがありましたが、月の門にはピューマの頭や魚の口が描かれています。
セラミック博物館と石器博物館
遺跡の見学を終えたらセラミック博物館と石器博物館へ行ってみましょう。両博物館とも内部は撮影禁止、入場料は遺跡チケットに含まれています。
Museo Cerámica(セラミック博物館)
遺跡のすぐ正面にあり、ティワナク遺跡から出土した陶磁器や人骨など約3,500点を収蔵・展示する博物館。オレンジがかった黄土色を基調とするティワナク文化の陶磁器には、黒や白、オレンジ、黄色などの色使いで人物像が描かれています。また、ティワナクが祭祀場であったことを示す「ケロ」と呼ばれる杯もたくさん見つかっています。
Museo Lítico(石器博物館)
この博物館最大の見どころは、1932年に考古学者ウェンデル・ベネットが半地下神殿で発見した高さ7.3mの「Monolito Bennett(モノリート・ベネット)」でしょう。火成岩の一枚岩で造られており、アンデスにおける大地の女神パチャママ、もしくは神格化された重要人物(女性)を模したのではと考えられています。