議論のきっかけ
2024年9月初め、ロシアのポップ歌手ミア・ボイカがコンサート中に若いファンがクアドロビクスに参加していることを批判し、これによりクアドロビクスが注目を集めた。ボイカはナディムでのコンサート中、猫のマスクとしっぽをつけた少女マリアナをステージに上げ、「猫ですか、それともクワドロバーですか」と質問。彼女がクアドロバーであると確認した後、観客に「これを支持する人はいるのか」と問いかけたが、観客からはブーイングが起きた。ボイカはその映像をソーシャルメディアに投稿したが、数千の批判コメントを受ける結果となった。
この事件が広まると、ロシアのポップスターであるイェゴール・クリードがTikTokでマリアナを擁護し、「子ども時代に猫や犬の真似をするのは普通のことで、人々の趣味や選択を批判すべきではない」と述べ、支援の意を表明した。また、ロシア政府と連携するセーフ・インターネット連盟の代表であるエカテリーナ・ミズリナもボイカの行動を批判し、「子どもを犠牲にした自己主張だ」と非難した。ただし自身はクアドロビクスの支持者ではないとも述べている。
クアドロビクスの反対派は、このサブカルチャーが子どもの精神衛生に悪影響を与える可能性があると指摘している。また、クアドロバーが通行人を噛んだり引っかいたりする事例も報告されており、ミズリナは、クアドロバーによるいじめや攻撃を受けたという手紙が多く届いていると述べている。